業者に頼まずに自分でIHを交換したい。そう考える人のためのページ。
【IHからIH】に取り替える時に「これやっておけばOK」な情報を全部まとめました。
あなたは「IH交換をDIYで」やれる人?セルフ診断

自分でやれば安上がりだけど、いろいろ調べることもあるから「めんどくさがり」にはハードル高め。まずは、あなたがIHの交換DIYに向いてるかどうかチェックするよ!
こんな人は向いてます!
- 分電盤で該当のブレーカーを確実に落とせる、安全手順を守れる
- 取説・据付説明書を読むのが苦にならず、図の通りに作業できる
- 2人作業を組める(または重量物の扱いに慣れている)
- 想定外のトラブルが起きても落ち着いて作業を中断できる
こんなケースはやめたほうがいい→業者へ依頼
- 工具作業が苦手、腰痛などで重量物が不安
- 直結配線・コンセント工事が絡む可能性がある(次の章の「チェック3つ」で要確認)
- キッチン天板を傷つけたくない
- 賃貸・原状回復が厳しい
これを読んで「大丈夫!」という方は次へ進みましょう。
【IH→IH】交換で必ずやるべきチェック3つ
- 新IHの電源(プラグ)を確認
- 既存IHの電源(コンセント)を確認 1.と形状が合致すればOK
- 取り付け場所に新IHが入るか寸法確認

1~3すべてOKの場合はDIY交換が可能!
どれか1つでもアウトになると別途工事の依頼が必要になるから、それも後程詳しく説明します。まずは1.のチェックからはじめましょ!
1.新IHの電源(プラグ)の確認
- 電源プラグ定格を調べる
カタログや公式サイトで、購入予定のIHの電源を調べます。
ほとんどの方は、200VビルトインIHを購入予定だと思いますので、「250V 30A」などと書かれているのをチェック。 - どこを見ればいい?

現在販売されている200VビルトインIHはほとんどがこの形になります。30A250V(2極・接地極付、または接地2Pなどと書いてある)

ちょっとまって。
200VのIHなのに、なぜ「250V」と書いてあるの?

この「250」はその機器の「定格電圧(絶縁破壊を起こさずに連続して使用できる最大の電圧)」という意味で、実際の使用電圧200Vに対して、安全性と耐久性を確保するための設計上の余裕を意味しているよ。「200VのビルトインIHを安全に使えるものですよ」ということ。
2.既存IHの電源(コンセント)を確認
同じ200Vでも 15A/20A/30A があります。全てコンセントの形状が違います。
ネットで既存IHの型番から探せれば一番手軽なのですが、ここは確実に目視で電源を確認します。
- まずはコンセントを探す
※安全のため、ここからはIHのブレーカーを落として進めてください。
ビルトインIHのすぐ下の収納部分をあけて、そこからIH部分を覗いてみます。コンセントが目視の範囲で確認出来ない場合は、収納の中の物を取り出して引出し等を外し、中にもぐって覗いてみます。板などで隠されている場合は、板が留めつけてあるビス等を外します。
コンセントが見えたら、プラグを外してみます。
1.で確認した新IHと同じ形状をしていたらDIY交換可能!IHの購入へと進みましょう。 - コンセント(プラグ)の形が違う・そもそもコンセントが無い(直結になっている)
この場合、自力で電源をどうこうすることは出来ない(電気工事士資格が必要)ので、電気屋さんを手配するしかありません。 - 「もうIH買っちゃったよ・・・」「依頼できるようなかかりつけの電気工事屋さんがいない」という場合はオンラインで依頼可能→電気工事に困ったら【電気工事110番】
※この時点で行き詰まった人(コンセントが合わない)のための記事はこちら↓
3.取り付け場所の寸法・仕様確認
- 寸法
購入予定のIHの必要開口寸法を調べます。

全社、カタログに寸法が掲載されています。
日立、パナソニック、三菱の3口ビルトインIHの開口寸法はほとんどが幅560mm×奥行460mmで共通しています。海外製IHや他規格のIHを使う場合はこの限りではありませんので、事前によく確認しておきましょう。
- 自宅のIHの開口寸法を確認
入れ替えの練習のためにも、いちど既存のIHを外してみます。上の図で示した開口寸法があいていればOK。前面の開口も同様に確認します。必要に応じて「前パネル」「隙間かくし下ルーバー」などの名称の隙間を埋める部材を用意します。天板の厚みについても、薄いと「上ルーバー」などの名称の隙間を埋める部材が必要になる場合があります。 - 電源・設置環境チェック
1.IH専用ブレーカーがある(無い場合は別途電気工事が必要です)
2.コンセント位置が、新IHのコード長で届く
3.新IHの搬入、旧IHの搬出が可能なスペースの確保
4.本体重量があるので、設置は2人で行うこと(怪我や破損を防ぐ)
すべてクリアになったら、いよいよIHを購入して取付です!
用意する道具・準備物
必須
- プラスドライバー(固定金具用)
- すべり止め付き軍手(ケガ防止)決して素手・素足でやらないこと!
- 養生(段ボール or 毛布、マスキングテープ)
- メジャー
- 懐中電灯
- 掃除道具(油汚れ用の中性洗剤・雑巾・ヘラ/スクレーパーがあると便利)
- 小皿(ネジ紛失防止)
あると快適
- スマホ(作業前の写真撮影:配線・金具位置の記録)
途中でわからなくなっても復帰できるように、まめに写真を撮影しておくとパニックにならずに済みます。 - もう1人の手(持ち上げと位置合わせで事故が減る)
作業前の安全ルール(DIY成功率が上がる)
- IH専用ブレーカーをOFF(“本体の電源OFF”ではなく分電盤)
- 作業中に誰かがブレーカーを上げないよう、家族に一声 or メモを貼る
- ガラストップは「角」が弱点。養生の上で作業すること
- ネジは外した順に並べる(左右・前後で違うことがある)
作業手順①古いIHを取り外す(基本の流れ)
※メーカー・機種で差があるので「あなたの旧IHの取付説明書/類似機種の手順」を最優先に。ここでは“共通する流れ”に絞ってご紹介します。
1. 片付け・養生
- 天板まわりを片付け、段ボールや毛布で養生
- 引き出し内も空に(作業中に落下・破損しやすい)
2. ブレーカーOFF → 通電しない確認
- IH専用ブレーカーOFF
- 念のため、操作して反応しないことを確認
3. グリル部品を外して軽量化
- 焼き網、受け皿、プレートなど外せるものを外す(外すだけで扱いやすさが一段上がる)
4. 固定金具(ネジ)を外す
- 多くのビルトインIHは、天板裏や前面側(グリル周辺)に固定金具がある
- グリル扉/引き出しを開けると固定ネジが見えるタイプもある
- ネジを外したら金具も外し、再利用の有無を確認(新IHに付属することが多い)
5. 本体を持ち上げて取り出す
- 片側ずつ少し浮かせて、均等に持ち上げる
- 無理にこじらない(天板を欠けさせる原因)
- 取り出したら、プラグを抜く(コードを引っ張らない)
作業手順②:新しいIHを設置する(基本の流れ)
※こちらも取付説明書を最優先にしてください。それ以外の細かい部分について説明します。
1. 開口部の清掃(ここが地味に大事)
- 油汚れ・焦げ・粉じんをしっかり落とす
→ パッキンや当たり面が汚いと、密着が甘くなったり、ガタつきの原因に
2. 新IHの付属品を確認
- 固定金具一式
- 取り付け用ネジ
- パッキン/クッション材
- 取付設置説明書 など
3. 仮置きして干渉チェック
- 開口に入れてみる(まだ固定しない)
- 下の引き出し・仕切り板に当たらないか確認
- コードが無理な曲がりになっていないか確認
4. プラグを差す(コードの扱い注意)
- コードを挟まない(底面とキャビネットの間に噛むと、本体が浮いたり、断線リスク)
- 余ったコードを無理に束ねない(熱源・排気周辺は避ける)
5. 位置合わせ → 固定金具で締める
- 天板の“ツライチ”が出るように位置調整
- 固定金具を左右均等に締める(片側だけ強く締めない)
- 天板が反って見えるほど締めすぎない
6. ブレーカーON → 試運転
- IH専用ブレーカーON
- すべてのヒーターが反応するか(弱火〜中火レベルで短時間)
- グリルの加熱テスト(説明書の試運転手順があればそれに従う)
- 異臭は“新品の初期”で出る場合もあるが、焦げ臭・異音・エラーなら停止
すべてチェックOKであれば作業は終了です。
DIYでよくある失敗と回避策
- 重くて持ち上げにくい → 2人で行うこと。片側ずつ上げない(天板破損防止)
※特に幅75cmタイプのIHの天板は持ち上げる時に反って割ってしまう場合があるので注意! - ネジが多くて迷子 → 外した順に並べる/写真を撮る
- 本体が浮く・ガタつく → コード噛み込み or 固定金具の締めムラを疑う
- 開口は合うのに入らない → 角のR、背板・仕切り板干渉、前面の化粧材干渉
- 設置後に引き出しが当たる → 仮置き時点で必ず引き出しを動かして確認

初めて行うことにトラブルや混乱はつきもの。時間の制約があると焦って失敗しがちなので、とにかく時間と人員に余裕をもって、何回かトライするつもりで挑みましょ!
IHのDIY交換のメリット・デメリット
メリット
- 工事日程の調整が不要:思い立ったタイミングで交換できる。
- 取り外し後の清掃ができる:時間に追われず、満足レベルまで清掃して油汚れをリセット。
- 工事費がかからない(※電気工事が不要な条件に限る):これこそDIYの魅力。
デメリット
- 重量物で扱いにくいうえ、ガラストップ破損のリスク:焦って作業したり落としたりしないよう注意。
- 取り付け条件(干渉・固定金具・開口差)の確認は自己責任:慣れないジャンルの下調べは時間がかかることも。間違えてもリカバリする気力のある人向きです。
- 万一の不具合時に原因切り分けが必要(初期不良か施工か):DIY交換では不具合があってもほぼ自己責任です。

メリット・デメリットを納得したうえで自己責任で行える人は、ぜひチャレンジしてみて!工事費が浮いたぶんで、IH用の鍋やフライパンを新調したらお料理のモチベーションもますます上がるよ!





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