パナソニック・日立・三菱の大手メーカー製ビルトインIHに装備されている様々な進化について深掘りする【IHはここまで進化!】シリーズ。今回は【自動湯沸かし】機能について各社の特長を詳しくご説明します!
【湯沸かし機能】とは?
IHが鍋底温度などをセンサーで見張りながら、お湯が沸騰したタイミングでブザー等で知らせ、機種によっては一定時間の保温(弱火相当)まで自動で行う機能です。

200VのIHは火力が強いから、「お湯を沸かしている間にちょっと他の事を…」なんてやっている間に沸騰して吹きこぼれちゃうんだよね。私もよくやったよ!湯沸かし機能ならその心配がなくて安心。
使った方がいいのはこういう人
湯沸かし機能を使うとこんな良いことがある
- 沸騰の見張りが不要:放置しやすく、家事の並行がラク(特に朝の支度・子育て中)。
- 沸かしすぎ・空焚き寄りの事故を減らせる:忘れやすい人の安全策に。
- 沸騰後の保温(対応機種):カップ麺や温かい飲み物の「次の一杯」まで温度を保ちやすい(例:日立は沸騰後約1〜5分保温)。
こんな人なら機能の良さを実感!
- お茶・コーヒー・白湯・湯せん・下ゆで等、“とにかく湯を沸かす頻度が高い”人
- 調理中に他の作業へ移りがちで、沸騰を忘れやすい人
- 高齢者・子どもがいる等、安全に配慮したい家庭
湯沸かし機能が付いている機種
すべてのIHに湯沸かし機能が付いているわけではありません。便利そう!使ってみたい!という方のために、湯沸かし機能が付いている機種をご紹介します。購入の際の参考にしてください。※2026.01現在の情報です。
パナソニック
機能名: 「自動湯沸し」。
機能が付いている機種:S/A/B/C/Wシリーズ
機能が付いているヒーターの位置:すべてのヒーターに付属
※低価格帯(F/Jシリーズ)、据置タイプ(KM/KG/KBタイプ)には付いていません。
日立
機能名: 「湯わかし」(便利メニューの一つ)
機能が付いている機種:N1000T・N1500T・N2000T・N2500Tシリーズ/N100Tシリーズ/N8ATシリーズ
機能が付いているヒーターの位置:N100のみ中央IH、その他シリーズは全てのヒーターに付属
※低価格帯(M7STF/N6Tシリーズ)、据置タイプ(33AG/32AG/40SC/40C)には付いていません。
三菱電機
機能名: 「湯わかし」
機能が付いている機種:CROSS+TOPシリーズ
機能が付いているヒーターの位置:左・右(後ろIHに付いている機種は無い)
※低・中価格帯(EURO STYLE/らく楽/simpleシリーズ、Mシリーズ、2口IHには付いていません。
3社の湯沸かし機能の違い
大まかにですが、パナソニック・日立・三菱の湯沸かし機能について違いがあるかどうか説明します。
沸騰後の挙動(保温するか/どれくらいか)
- 日立:沸騰後ブザーが鳴り、その後1~5分間保温。その後ブザーが鳴って停止。
- パナソニック:沸騰後ブザーが鳴り、約5分間「火力2」で保温。その後ブザーが鳴って停止。
- 三菱:水量を指定してからスタート。水量に応じて加熱し、終了をブザーで知らせて停止。
水量指定
- 日立:水量は1.0~2.0L。鍋ややかん (ケトル)の満水量の約 60%までとしてください、との指定あり。(吹きこぼれ回避のため)
- パナソニック:1.0~2.0L。Sシリーズのみ0.5~2.0Lまで可能。
- 三菱:少なめ(約1L)、標準(約1.5L)、多め(約2L)の数量選択。
同時使用の制約(地味に重要)
- パナソニック:グリルと後ろIHの「自動湯沸し/自動炊飯」は同時使用不可。
- 三菱「湯わかし機能使用側のIHでは切タイマー設定不可」など制約が明記。
湯沸かし機能を上手に使うための「やかん」「鍋」の条件
メーカーによって注意事項は多少異なりますが、共通事項としては下記のようなものがあります。
- 底が平らで、底面積がしっかりある鍋/やかん(小さすぎると検知が不安定になりやすい)
- 薄すぎる単層より、ある程度厚みのある鍋(温度変動が穏やかでセンサー制御が安定しやすい)
- 水量は“少なすぎない”(三菱は水量選択があり、そもそも想定レンジがある)
そのほか、パナソニックIHでは内面がフッ素加工は不可(センサーが正しく働かない可能性あり)、鍋底径15~26cm、反り(1mm以下)・凹凸が少ないもの などの条件が示されています。
IH向きのやかん・ケトル
- フジノス ホイッスルケトル(2.0L)

ステンレス加工技術に優れた、天下の”燕三条”にある調理器具メーカー「フジノス」のやかん。フジノスはIH対応製品に特化した調理器具メーカーで、パナソニック・日立・三菱のIH推奨鍋として各社IHカタログに掲載されるほどのお墨付きだよ!熱伝導率が良く、沸騰までの時間が短い。私も常用しているお気に入りだよ!
- 富士ホーロー ケトル(2.5L)

デザインもこだわりたいという人はコレ!老舗の琺瑯メーカー、富士ホーローのケトル。かわいくてコンパクト、広口で洗いやすいのもいいね!
湯沸かし機能に関するギモン
手動で最大火力で沸かすのと、どっちが早い?
「湯沸かし(自動湯沸かし)」のほうが強火(最大火力)より“速くなる”ことは基本的にありません。むしろ 速さは同等〜やや遅いことが多く、代わりに「吹きこぼれ抑制・沸騰後の自動保温/停止」が得意、という位置づけです。
- お湯が沸くまでの所要時間
最大火力(3.2kWの場合)で水温20℃の水1Lを90℃にするまで約2分強。一方、自動湯沸かしは、沸騰検知の都合や吹きこぼれ配慮で終盤に火力を落とすことがあり、「最大火力に固定」より“同等〜少し遅い”になりやすいです。 - 目的によって使い分け
とにかく最速:最大火力(強火)※ただし“見張り”は必要(吹きこぼれ・空だき)。
見張りたくない/沸いたら放置しがち:湯沸かし機能(自動)※沸くまで少し遅いが、沸騰検知後に保温へ切替=省エネ、機種によっては保温してから自動停止までやってくれます。
2Lよりたくさん沸かしたいんだけど?
手動で火力を指定していただくことになります(自動停止機能は使えません)。最大火力(3.2kW仕様の場合)では、4Lの水が沸くまで約8分30秒程度を目安としてください。吹きこぼれを防ぐため、やかん・鍋いっぱいに水を入れないよう注意が必要です。
IH各社の湯沸かし機能まとめ

約2Lまでのお湯を沸かして、沸騰したら自動で停止または保温状態にしてくれる便利機能。朝の忙しい時間や、待機中に別の作業をしがち(忘れがち)な人は特にかなり便利に使えるよ。ただし、湯沸かし時間としては最大火力に設定して手動で行ったほうが早いから、状況に分けて使い分けるのがおすすめ。



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